■QさんからのA(答え)
20年ぐらい前に日本国中が不動産の値上がりで浮かれて、
その後その反動が来てみんなで困るようになりましたが、
バブルがはじけた後も、「バブルよもう一度」
と書いてあるマンガを見たことがあります。
それからあっという間に16年経ってしまいました。
最近少しは景気が上向きになったので、
あるいは、と考える人もあるかもしれません。
でも不動産の値上がりには実需がないとダメなんです。
もう一つはお金が次々と印刷されて、
ドンドンお金の値打ちが下がることも必要です。
その二つの要因がそろえば
値上がりすることは間違いありませんが
実はその二つとも起る兆しは見えません。
先ず大抵の人が自分の住む家を持っています。
またインフレどころかデフレが長く続いて、
昔はインフレのことを悪く言った連中が
インフレを待望しています。
でも、日本の国は物を作る手段が充分にあるようになって、
社会が欲しがる物はすぐに作って供給できます。
ですからインフレが牽引車になって
物価が上がっていくというよりも、
政府が赤字を逃れるために
一生懸命印刷したお札が一杯になったら
インフレになることが考えられます。
でも、いまの所はそういう方向に動く確率は低いので
一方的に動いていく形ではないと思います。
不動産の値上がりは成熟化した日本で起るよりも、
中国のような発展途上国で起ると考えた方が自然でしょう。
国際化の時代ですから、
日本国内だけでものを考えない方がいいと思います。
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