第1218回
■yunoさんからのQ(質問):チャンスはあるでしょうか

はじめまして。いつも楽しく読ませて頂いております。
以前、掲載されていた「結婚ビジネス」についての質問なのですが、
私は今年の四月に三年間勤めていた美容室を辞めて、
夢であったブライダルの仕事をしようとスクールに通っています。
そして、社会勉強のために接客に関連するバイトを
いろいろしてきています。
最近、総合結婚式場でバイトをし始めたばかりで
経験、知識、共にプロとは決していえません。
しかし、接客に関して、美容、メイクに関しては
お客様に提供できる力を持っています。

将来は、ブライダルの中で、トータル的な分野に携わり、
オーナーになりたいと思っています。
そのために、あえて厳しい環境に
自分をおいて成長させていきたいと考えているのですが、
今時点の私にも中国で、働くチャンスはあるでしょうか。


■QさんからのA(答え)

日本のブライダル産業はもう頂点を極めて、
いま斜陽の時期に入っているとみていいと思います。
一頃はブライダル産業専用の建物までありましたけど、
いまは結構遊んでいるようです。
そういう仕事をやってきた日本の会社が
中国を目指して動いています。
中国は日本に比べて40年くらい遅れて経済が発展して、
やっと皆が少し豊かになってきた所なので、
結婚のやり方も従来のものから、
もっとヨーロピアナイズされた
モダンなものに急速に変わっています。
キリスト教徒でもないのに、鐘を鳴らさないと気がすまない、
というような結婚式に変わりつつあるのです。

私の所にもたまたまそういう施設も人材もありますので、
目下その方向へ方向転換している所です。
でもまだまだ始まったばかりですから、
目が覚めるような大きな利益をあげる所までは行っていません。
それでも日本の企業で上海に進出して、
この2年間に700組ほど世話をしたという
実績を持った会社もぼつぼつ現れております。
ですからそういう仕事をやりたかったら、
日本で活躍するよりも、
中国で活躍するチャンスの方が多いと思います。


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