第1199回
■ウリさんからのＱ（質問）：デイトレイダー手法について

近頃、デイトレイダーというのでしょうか、
一日の内に上昇トレンドの株を数回売り買いして利益を出す
一般投資家がいます。
この場合、企業の業績を調べる必要もなく、
とにかくトレンドにのればいい訳で、
Ｑさん他多くの投資家の王道とは外れる手法だと思います。

ですが、確かに元手が少ない場合、
短期で増やしていくことが必要ですし、
長期保有にくらべてリスクも少ないような気がします。
（財テク本にはそのように書いてあります）
Ｑさんはデイトレイダー手法について、
どのようにお考えでしょうか。
お聞かせ頂けましたら幸いです。

■ＱさんからのＡ（答え）

株を買って、その日の内に売ったり買ったりするのは
今に始まったことではありません。
手数料がもっと高かった時はできなかったけども、
そういうことを日本では「芝刈り」と言ったんです。
中国では「帽子を奪い合う」と言います。
それがプロのやり方みたいに思ったりするんですけど、
そんなことをやって金持ちになった人は
あまり見たことはありません。
何故ならば損をするチャンスの方が多くて、
損をしたらとたんに動きが止まってしまうからです。

株式投資の原則は相場を取ることではなくて、
成長を買うことだと思っています。
つまり、年々売り上げが増えて利益が増える分の中から
もらえる分をもらおうと思えば、
結局成長する会社を狙う以外に方法がありません。
株式市場で大金持ちになった人は
大抵成長した会社の社長さんで、
ソニーなんかで言えば、株が昔50円だったのが、
一番高い時は３万３千円にまでなっています。
その株を誰がたくさん持っているかというと、
社長さんが一番持っているんです。
先見の明があって持っているんじゃなくて
社長をやっていて泣くに泣けず持っていたので
金持ちになっただけのことです。
だからその真似をするのが一番金持ちになる方法だと思います。