第1153回
■idaさんからのQ(質問):仕事か勉強か

いつも楽しく拝見しています。
短大卒で就職して4年目になりますが
会社を辞めて大学へいこうと考えています。
卒業後は基礎研究の仕事に就きたいと思っています。
しかし、同居の両親が反対しています。
来年、二人とも60歳を超え、
退職金も家のローンにあてて全く残りません。
また、弟がいるのですがNEETというやつで、
両親の不安が大きいです。

母には「お前は私たちを捨てるつもりなのか?」と言われ、
泣かれてしまい、大学進学の意思が揺らいでいます。
今の仕事がつまらない訳ではないのですが、
ただ「このままでいいのか」という不安は日々大きくなります。
学費、進学後の生活費は私自身のいままでの貯金と、奨学金で
なんとかなると思います。

とりとめない文章で申し訳ありません。
今の仕事を続けるべきか、大学進学か、
邱先生はどう思われますか?
ご意見よろしくお願いします。


■QさんからのA(答え)

短大を出て就職をした人が、
もう一ぺんまた大学へ帰るということは
考えられないことではないんですけど、
何のために大学へ行くかということです。
もし学者になりたいと思うなら、大学の勉強は必要ですけど、
もっと別の就職をしたいということだったら、
大学の勉強とはあまり関係ないと思います。

例えば弁護士になりたいとか、公認会計士になりたいとか、
それぞれ専門の知識がないと出来ないことをやるんだったら、
専門の勉強をしなきゃいけません。
そういう場合だって、そういう事務所に勤めて、
そのかたわら勉強をして試験を受けて、
その資格を取る人がたくさんおります。
親から反対されてまでやるに値することだとは思いません。

それよりは、今の仕事でもそんなにイヤじゃない
とおっしゃってますけども、
何を目的とするかで、やり方を考える必要があります。
学者になりたいのなら別ですけど、
むしろ実社会の中で勉強して、
そこで得た知識で自分の収入を増やしたり、
生活を豊かにする方が実際的じゃないでしょうか。


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