■QさんからのA(答え)
クリーニング屋をおやりになることについては、
ご自分で調査をしたり、研究する必要があると思いますが、
実は私にはクリーニング屋の経験があるんです。
いまから45年ぐらい前に
初めて東京にアメリカのコインオペのクリーニング屋が進出した時、
頼まれてコインオペのクリーニング屋を8軒作ったことがあります。
ですから大体のことはわかります。
私が始めた動機は
クリーニングの機械を売ってくれと言う話でしたが、
研究したらクリーニングの機械を売るより、
クリーニング屋をやった方が儲かるんじゃないかと思って
実験的にやってみたんです。
最初の頃はうまく行って8軒も増えたんですけど、
欠点はなにかと言うと、
1軒の店を職人さんに任せると、
クリーニングはできるけどお店の管理ができなくて、
雇った女の子に逃げられてしまうことでした。
シーズンになると、どうしても手が回らないものだから
必らずうちの奥さんに
手伝いにきてくれませんか、と頼みにくるんです。
はじめはハイハイと言って、手伝いに行っていましたが
そのうちにだんだんストレスがたまって、
「私は家で洗濯をする人を雇っているのに、
どうして人の洗濯物の始末をしなきゃいけないんですか」
とブツブツ言うようになりました。
言われて見れば確かにその通りで、
やむなく8軒とも人に譲ってしまいました。
ですから、いまの中国を見ていると、
技術の至らないのがわかりますから、つい心が動いてしまいます。
クリーニングの仕事を一生の仕事と考えているなら、
もちろん、いつから始めても構いませんけど、
上海や北京も一通り見てまわったらどうですか。
上手くやれるかどうかは
あなたの決意と力次第ということになります。
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