■QさんからのA(答え)
私の家が家庭円満であるかに見えるのは、
あなたの見えない所にあるからです。
世の中みんな恥をさらしたくないために、
一生懸命隠しているというのが実情でしょう。
おっしゃるように、どこの家だって、
家庭が円満であることと、
家中の人がみな元気であるということは、
とても大切なことです。
私の家の場合は、
たまたまかみさんも私もまあまあの健康体で、
この年になったら別れるのは、この世の別れが優先しますので、
その心配はあまりないと思います。
でも、私が気を付けてきたことはいくつかあります。
一つはケンカをした時も、
これを言ったら百年の恋も冷めてしまう、というような、
最後の文句だけはしっかり口から出さないように、
その前の所で止めるようにしてきたことです。
それからもう一つは、
家計をあんまりギリギリに切り詰めないことです。
家に帰っても毎日同じ物を食わせるといって文句をいう人は、
大体お金を少ししか払ってない人に決まっています。
ギリギリでは工夫の余地がないんです。
ちょうど家が一坪25万円で建てられるとしたら、
25万円では誰が建てても同じものしか出来ないんです。
だけど30万円払ったら、
その5万円のところで工夫の余地が出てきます。
それと同じように家計も、一割か二割、ほんの少し緩めると、
奥さんが工夫する余地がうんと出てきます。
そういうように心がけて来ても、
文句を言われることは同じですけども、
何とか決裂するところまでは行かないで
今日まできたということです。
今のアメリカのように
結婚しても二組に一組は別れ話になるようでは、
家庭が落ち着かないのは当然ですよね。
今の日本の国もその傾向が強くなっていますから、
結婚する人は相当努力する必要があると思います。
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