■QさんからのA(答え)
中国の経済の発展で日本が得をしているのは
主として素材産業の部分だと思います。
自動車産業に使ったり、
あるいは家電製品をつくったりする中で、
中国では品質が悪いか、不足している物は
日本から買っています。
そのために、
もう駄目になるのかなと思っていた基礎産業が息を吹き返して、
皆一息ついているところです。
海運業のようなものを運ぶ商売もその恩恵を蒙っていることは
おわかりの通りです。
では林業もよくなるかというとそうはならないと思います。
林業は日本の材木の方が質がいいということにはならないし、
むしろ値段が高すぎて
日本自身がほとんど外国から買っているのが現状です。
素材よりは材木を加工する技術なら
日本の方が一歩先を行っています。
それを中国に利用するということは考えられます。
例えば、中国の家具産業は
いまほとんど台湾からの進出企業がやっております。
技術では日本の方が台湾よりもっと上を行っていますから、
本当は日本の企業が向こうへ行ってやりそうなものです。
でも中国でできあがった家具を
日本で売っている人をおりますけど
デザインから始めて、
生産まで一貫して現地でやっている人はほとんどいません。
そうしたスキマを狙って
新しいやり方を持ち込むと言うのであれば賛成です。
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