■QさんからのA(答え)
インフレにするとかデフレにするとか、
そんなに簡単に行かないんです。
ゆるやかなインフレの時代が
日本の場合には戦後から89年までは続きましたが、
今は経済の形そのものが変わったと考えるべきです。
インフレの時はインフレを抑えにかかりますが、
いま一生懸命デフレから引っ張り上げようとしています。
でも、どっちもとても大変なんです。
今起こっている顕著な傾向は
中国の経済の発展が世界中に影響を与えて、
資源の不足を起こしているということです。
その一方で、簡単に物ができて、供給過剰になっています。
そのこととこのことは矛盾しないんです。
ですから、そう簡単にどちらかの方向に
動くということはありません。
素材が値上がりしても、
その素材をみんなで奪い合いをして物を作ります。
そうやって作った量が
社会の必要とする量を超えるようになれば値段は下がります。
商売によってインフレ、デフレの度合いが違います。
全体を見ると物はやはりできすぎて始末に困っているのが
先進国に共通の傾向です。
これだけ物が容易にできるようになったら、
人為的にインフレにしようと考えてもうまく行かないでしょうね。
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