■QさんからのA(答え)
私の家でお客さんに豆腐の料理を出したら、
中国にも豆腐があるんですか、と聞かれたことがあります。
私はびっくりして、
「日本人の食べ物の大半はみな中国からきたものですよ。
日本に昔からあるものは鰹節と浪花節だけです。」
と答えたことがございます。
日本の食べ物の大半は唐の時代に
大陸から留学僧たちが持ち帰ったものが多いんです。
納豆なんて中国にないかと思ったら、
雲南省に行くとちゃんとあるんです。
当然お味噌もありますが、数多い調味料の中のひとつであって、
日本みたいに国をあげて
みんなが毎日のように口にするものではありません。
じゃあ中国人は味噌汁を飲まないかというと、
自分たちが普段飲んでいないけど、
おいしいものはどこへ行ってもおいしいものです。
味噌汁だっておいしく作られたものは喜んで飲みます。
と言っても、それぞれの国の食習慣がありますから、
それを普及させて人々の嗜好を変えるのは
容易なことではありません。
時間もかかることだし、商売としてやるなら、
そんな努力までしなくてもいいんじゃないか
ということになってしまいます。
中国へ行って商売をするんだったら
日本料理屋をやるよりも、
日本人でないとやれない日本風の中華料理屋がいいですね。
アメリカでベニハナというステーキ屋がありますが、
あれは日本料理でなくて、日本風アメリカ料理なのです。
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