第992回
■Yさん
からのQ(質問):海外で通用する日本の農作物

私は農業関係の仕事に従事しています。
日本の農業は中国、韓国に手痛い打撃を与えられ大騒ぎをし、
元気がない状態が長く続いております。
何とか生産者を元気づけられる話題を探しておりまして、
一つ考えが浮かびましたので一言書かせて頂きます。

現在、中国、韓国から日本へ農作物の輸出が行われておりますが、
いずれその流れが逆転する(特に中国で)作物もあるのではないか?
具体的には果物は日本から輸出できるのではないか?
と考えています。
と言いますのも、中国人の食にこだわる国民性に加え、
個人所得が上がるとおいしい物が食べたい
という欲求が強まるでしょうし、
日本の果物は世界的にみても独自の改良がなされ、
海外でも人気が高いと聞いているからです。
個人的には夕張メロンや福島のモモなどは
可能性が高いと踏んでます。

もし、この意見に先生の意見が頂ければ幸いです。
井の中の蛙的な意見かもしれませんが、よろしくお願いします。
「ご自分で調べてください。」と言われそうですが・・・。


■QさんからのA(答え)

日本の工業が発達したら日本の国の人たちを養うだけの
農作物に不足を生ずることは、ご覧の通りです。
その場合、どちらかと言うと、
農業の方が置いてきぼりになりますから、
農業に従事している人は苦しい立場に置かれます。
中国で同じことが起った場合も、
どうして一番どんじりに置かれている農作物で
中国を席巻しようなんてお考えになるんでしょうね。

もちろん、日本の農業の方が先へ進んでいますから、
それを中国に教えることは考えられることです。
しかし、それは高い人件費の日本から持っていって
商売になるということではありません。
例えば中国のメロンは新疆の方へ行きますと、
1個2元(約25円)で売っております。
農家から出て行くときは当然タダみたいな値段で、
とても競争ができるわけがありません。
品種改良の手伝いをして、
中国の農業のやり方を変えるというのなら別ですけど。


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