第981回
■ななへいさん
からのQ(質問):日本の不動産

日本の不動産についての質問です。
日本のGDPは500兆円で土地の総額が1500兆円、
欧米各国のGDPと土地総額はだいたい同じなので
日本の土地はまだまだ高くて1/3位まで下がる余地がある。
東京の一部の勝ち組の土地は別として、
郊外や地方はまだまだ大きく下がる。
いま不動産を買うのは一人公共事業をやる様なもので馬鹿だ、
という趣旨の本を読みました。

日本の経済は停滞しているし、人口も減って行く、
という事でこの論理はなかなか説得力があるのですが、
Q先生はどう思われますか。
小生の関心はいま都内に持っている
自宅マンション(既に相当値下がりしている)を今のうちに売って
借金をチャラにして、
郊外にうんと安い無借金で住宅を買った方がいいかどうか
という選択です。


■QさんからのA(答え)

日本の土地がこれからまた下がるかということは、
そう簡単には言えないと思います。
日本の土地はこれからまだ、3分の1以上は下がっちゃうよ、
持ってるやつはバカを見るよ、
と言っている人は日本を代表する大金持の人でしょうか。
お金を儲けたことのないやつの言うことは
あまり信用しない方がいいと思います。
お金に関する限りでは。

私は実際に自分で手がけて
成功を収めた人の言うことでないと信用しません。
よく「株はこうなる」、
と大きな広告を出している人を見かけますけど、
その人がどのくらいお金を稼いだか、私なら先ず見ます。
少なくとも株で100億くらい稼いだ人でなければ
その人の言うことを聞かない方がいいと思います。

不動産についても同じことが言えます。
但し、あなたがいま考えていることは
そういうこととはあまり関係がありません。
自分の家をマンションから一戸建ての家に代わりたいか、
代わりたくないかというのは、
自分の時間をどう思っているかということの問題です。
街の真ん中にあるマンションで仕事場まですぐに行けるのと、
一日に往復3時間かかるところに住んでるのとでは、
それこそ毎日2時間も通勤時間が違います。
その時間が惜しいか、惜しくないかということによって、
決めるべきことなのです。

私は自分の仕事場まで歩いても多分20分はかからないし、
車なら5分で着くところに住んでおります。
それでもまだその時間が惜しいと思っております。
あなたがどちらに決めるかというのは、
自分の時間に対する物の考え方を中心として
考えるべきであって、
わずかの財産が増える減る、
ということで悩むことはないと思います。


←前回記事へ 2005年5月7日(土) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ