第956回
■ヒデ
さんからのQ(質問):困難に直面したとき

海外にて4歳の息子と頑張っているシングルファーザーです。
駐在員として中国に来て3年目になります。
息子は昨年より幼稚園に通っており、
園では英語、外では中国語(と日本語)という生活をしてきました。
言葉が遅くて心配し、
園の先生の勧めもあり専門家に診てもらったところ
Autism(自閉症)という診察結果でした。
これからのトレーニングによって
なるべく一般のレベルに近づけるようにしていかなければなりません。

正直なところ具体的に想定していなかったので
これからの日々をどういう優先順位をつけて乗り切っていこうか、
頭の中が真っ白になっています。
邱永漢先生はもしこのような困難に直面したときには、
どのように心を切り替えて、
どのような優先順位で行動されるでしょうか?
是非ご教授いただけますようお願いします。


■QさんからのA(答え)

子供の教育は親にとって大切なことです。
でも近頃の人は結婚をしても家庭を中心として考えないで
自分本位で皆行動をしますので、
結果としていまの結婚という制度は崩壊するんじゃないか
と考えたくなります。
では、子供はどうするかということになるんですけど、
身から出た錆と言うより他ありませんね。

坂口安吾という小説家がおります。
普通の人はみな「親が無くても子は育つ」と言っていますけど、
「親があっても子は育つ」という文章を書いております。
つまり、親がいることが子供にとって
そんなに大切なことではないんだと逆に言っているんです。
確かに両親がいても不良になる人はいくらでもおりますから、
親がいるかいないかということは、
本当はそんなに心配することではない、
とお考えになった方がいいと思います。

自分の大事にしている子供のことですから、
親としてできるだけのことをやってあげるべきですけど、
それをどうやるべきかということについては、
自分の知恵を超えてできることはそれほどありません。
ですから、そんなに心配されない方で気楽にやって下さい。


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