■QさんからのA(答え)
最近の日本の新聞雑誌を見ると
中国の経済問題の一つは
人民元をいつ引き上げるかということです。
もう一つは都市部と農村の所得に大きな格差ができて
貧富の差が激しくなっているということです。
しかし、よく考えてみると
貧富の差が生ずるのは当たり前のことです。
同時にみんなで貧乏することはできますけれども、
みんなが同時に金持ちになれるわけがありません。
金持ちになるのは特定の位置にいる人か、
その才能がある人に限られます。
早く金持ちになった連中は
どうやってもっと金を儲けようかと考えますから
次々と新しいことを考えて、そのために人を使います。
その結果、仕事が増えてみんなの賃金が上がるんです。
ですから、貧富の差が出てきたということは
中国の経済が正常に発展しているということなんです。
日本だって昔は貧乏でした。
私が東京へきた時はみんなの給料が1万円で
それが何十倍にも増えたんです。
それと同じことがいま中国で起こっていると考えるべきで、
それを駄目だという人は、物を良く見ていない人だと思います。
むしろ貧富の差があることが新しいチャンスをもたらします。
貧しい人たちに金持ちになる仕事を提供すれば
一生懸命やってくれますから、
それによって経済が更に発展するのです。
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