■QさんからのA(答え)
お金儲けは人の後ろにくっついてできるものではありません。
みんながやらない隙間とか穴場とかを見つけ出して、
そこを埋めるような形でやるのが
一番いいんじゃないかと思うんです。
ですから金利なんかを心配したりする商売というのは
常識で動かされている商売とお考え頂いてよろしいと思います。
金利というのは言ってみれば
お金を使う場合の値段と考えたらよろしいわけで、
それは時代によって高くなったり安くなったりします。
金融引締めというのは一つは金を貸さないということと、
もう一つは借りる場合には
たくさんの利息を払わなければならないことだと思うんです。
こういうことは必ずあるんですけど、
それはある時期はみんなが投資する時期、
ある時期はみんながやめる時期と一ぺんに来るからです。
それが少しずつ分かれてくれば
政府も引締めをやらないですむんですけど、
中国の場合は投資のために使うお金の方が
商品のために使うお金よりも多いということが起こっているからです。
それを無統制においておくと
そのうちにドーッと物ができてきて、大暴落をして、
会社が成り立たなくなるということが起こるので、
それを抑えるのが目的なんです。
しかし、抑えるということにも矛盾があって、
例えば、家が値段が高くなって、
あまり高すぎるから家を建てる会社に金を貸さないことになったら、
需要ばかりあって供給が減るということで
値段がもっと上がるということになってしまうんです。
そういう時に買う方の力を減らすという意味で
ローンを貸さないというならわかるけど、
家を建てる人に金貸さないということだったら
むしろ逆だということになってしまいます。
それだけ国の政策というのは難しいんです。
実際に引締めが効果を発揮するよりも
そういうムードになって辞めといた方がいいという話になったら、
結果として少し収まるという効果を狙っているのです。
ですからまだ今年一杯は
そういうことが続くとお考えになっていいと思うんです。
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