■QさんからのA(答え)
中国の電気製品の業界について、
この間もこれに似たような話をしました。
日本ではちょうど私が香港から東京へ戻ってきた頃に
家電というものが商売になるようになりました。
中国にもこれと同じような動きがありまして、
人口が多いだけあってテレビがめちゃくちゃ増えて、
1年に資本金分の儲けをする会社が
何軒も現われたことがあります。
そういう会社の株価は一時とても高くなりましたが、
今は過当競争で、すっかり元気をなくしています。
トップを行く会社でも業績は一向にパッとしません。
中でも南京パンダは一番悪い方の例でしょう。
何年か前に南京パンダの工場も科龍の工場も
見に行ったことがございます。
科龍の時はこれは何とかなるんじゃないかということで、
買い付けをすすめましたが、
1ドルを割っていた株が、
その後3ドル50セントぐらいにまで上がりました。
おかげで元金は取り返して
いま残っているのはただの株です。
どうでもいいと思っていたら、
またうんと下がってしまいました。
ですから電気製品の船に乗るのは
ちょっと考え直した方がいいんじゃないかと
いまの私は思っております。
例えば人民元の切り上げとも関係がなく
独占性が強くてあまり景気不景気に左右されない業種の方が
いいなと思っております。
|