■QさんからのA(答え)
株の買い方は色々なやり方があって、それぞれ違います。
私も日本の経済が成長していた時代には、
同じ会社がどんどん大きくなるんだから、
その会社の株をずっと買い増していけばいいと考えまして、
友達と20人で、一人月に2万円づつ出して、
毎月1日の始値のところで
同じ株をずっと買ったことがございます。
どうしてそういうやり方をするかと言うと、
長期的に見てどんどん成長する会社だったら、
株価はやっぱり上がって行く一方じゃないかと思ったからです。
また株はこれは安値だと思っても、
それが高値だったということも起こります。
ですから、自分たちの物の見方で株を買うべきでなくて、
決まったその日の株の値段で買えばいいと考えたんです。
毎月、同じ日に株価の高いか低いと関係なく株を買うと
株価が高いときは少ししか買えないし、
株価が安いときはたくさん買えます。
平均すれば安く買ったことになって、
狙いを定めてやるやり方よりも、
機械的なやり方でやってみようと実験してみたんです。
こういうのを株価平均法と言って、
アメリカにある方法なんですけど、
5年くらいやるつもりだったのが、
2年経ったら皆がもうやめようと言ったのでやめました。
たった2万円払って2年間やっただけですけれど、
成長期でしたから、お金が何倍にもなりまして、
そのお金で自分の家を買った人もおります。
それから30何年経って、
私のところへその人から電話がかかってきて、
「あの時のお金で買った家が今6千万円になりました。
それを売ったお金で養老院に入ろうと思っています。
おかげさまで年を取ってからの心配がありませんでした。
どうもありがとうございました。」
と言われたことがございます。
株式投資の方法は一つだけではありません。
色々と自分で試してみるのも悪いことではありません。
但し、選んだ株が全然上がらない株だったらアウトです。
運不運もありますけれど、
同じことをやるのにも
色々と工夫をして見るのがよいと思います。
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