第904回
クマさんからのQ(質問):C株市場創設について

「中国株の基礎知識」を自分への戒めとして、愛読しております。
さて今回の非流通株問題の打開策としての「C株市場創設」は、
「A・B株市場への放出」とどのような違いがあるのでしょうか。

またC株市場の資金の供給ル−トを
一体何処に求めるというのでしょうか。
今の本土市場の相場環境としてはどうなのでしょうか。
最終的には、A/B株統合のためには良いのでしょうが・・・。
どうか宜しく、ご教示ください。


■QさんからのA(答え)

中国の市場はA株市場、B株市場、
それから香港のH株市場、レッドチップと言って
香港にだけ上場して、中国には上場していない株と、
中国にも上場している株と幾通りがあります。
香港市場は別と考えても、A株とかB株というのは、
WTOの加盟によって、
人民元を自由に外貨に変えることができるようになれば、
いずれ統一されて消えてなくなる性質のものであります。
ですからもう一つ新しいC株市場というのが
話としては出てくるとしても、
実際にそういうものが出てくる必然性はあまりありませんね。

投資家たちが心配しているのは、
市場で売れない株(私も頼まれて持っていますが)
が放出されるとしたら
それが市場に溢れて
株が大暴落するんじゃないかということです。
いずれそういう時が来るでしょうが、
それは近々起こることではありません。
まだどうやってA株とB株を一緒にしたらいいか
と思案している時に、
心配事をもう一つ増やそうという話になるとは
とても思えません。

いまのところ国有株はそのままにして市場で新株を募集する、
というやり方でお金の調達が出来るわけですから、
企業は資金の調達に困っていません。
また国有株も、株であることには変わりないわけですから、
例えば5割無償をやると言ったら、
国有株も5割増えるんですから、
国は金持ちになることはあっても
貧乏するわけではありません。
将来、国有株を放出するようなことがあっても
投資家たちを困らせるようなやり方でやることは
先ずないと思います。
中国ではお役人さんも商売人気質の持主なんですから。


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