■QさんからのA(答え)
本というのは先人の知恵のストックヤードだと思っております。
ですから色々な人の色々な知恵が残されています。
その中には古典に属するものもあれば、
いま流行りで売れている本もございます。
古典は古臭いところもありますけども、
長い歴史の淘汰の中を生き残った考え方だとも言えるわけですから、
古典の中で自分が読んで理解できるところから
一通りお読みになるのはどうでしょうか。
私はまだ中学生のろくにものも知らないうちから
世界文学全集をはじめから後ろまで読もうと考えて、
図書館に通いつめたことがあります。
ダンテの「神曲」だとか、
ホメロスの「オデッセイア」にかじりつきましたが
読んでも何が何だかさっぱりわかりませんでした。
「ドン・キホーテ」にしても
風車の所まできたら、もう止まってしまって
一歩も先へ進めない、ということの繰り返しでした。
ところが社会に出て、少しものがわかるようになると
面白くて面白くて最後まで手が離せないで読み切りました。
ですから本の中身を理解するということは、
その人の年齢、環境と深い関係がございます。
私がどの本がいいと言うよりも、
世の中の傑作を紹介する本がありまして、
その中から自分で読んで見て
面白いと思う本から読むことをおすすめします。
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