■QさんからのA(答え)
水不足というのは、中国の大きな問題の一つになることに
間違いはございません。
例えば黄河は年々水が少なくなっているし、
逆に揚子江の上流では、雨がたくさん降ってよく洪水になります。
二つの川を繋いで、多い方から少ない方に水を動かす、
という計画もあると聞いております。
しかし、そういうことをあなたが心配することはないと思います。
まず水が足りなくなったら、
それをどうやって補うかというのが商売になりますが
いまのところ中国では、どんな田舎まで行っても
ミネラルウォーターを売っていますので
水が飲めなくて困ることはないと思います。
むしろお金の方が心配です。
お金があれば水でも何でも手に入ります。
ですから、まず金をどうやって作るかということを考えるべきで、
天下国家を論ずるというのはヒマな人に任せましょう。
そういう意味では、さしあたり中国では
水不足が経済に影響を与えることよりも、
電力の不足が経済に与える影響の方がずっと深刻であります。
例えば上海から西の方へ行った所に、
日本の工場がたくさん出来ましたけども、
最近は突然電話がかかってきて
「来週は水曜日と木曜日は停電にします」
と言われることが多くなりました。
すると従業員に、停電の時は休んで
土曜と日曜に出てもらわなければなりません。
中国の法律では、土曜と日曜出てくると、
倍お金を払わなきゃいけないので、
マネージャーやっている人はもう死にそうになっちゃうんです。
今毎週そういうことが起こっていますので
水の話よりも電気をどうするかの話の方が先決ですね。
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