第703回
■TH11DXさんからのQ(質問):香港ドルの貯蓄に対する考え方

投資の初心者(というより、今から始めようとする者)です。
日本株は自社株のみ、中国株・外貨預金の経験はありません。

<質問> 
投資として、
(1) 株式投資として中国株、
(2) 貯蓄として香港ドルという危険分散の形を考えています。
中国株については先生の著書から多くのことを学びましたので
それに従って銘柄を選択していきたいと考えています。
一方、株式はやはり多くのリスクがある事も認識しているので、
香港ドルの貯蓄を考えています。

香港ドルの貯蓄に対する私の考えは、
「香港ドルは実質的に人民元に連動している。
従って、香港ドルで貯蓄をしておけば、
将来、人民元の切り上げや
固定相場制から変動相場制への移行になった場合、
その恩恵を直接受ける事となる。
リスクとしては為替変動分のみである。」というものです。

私の考え方、特に香港ドルの貯蓄に対する考え方について
正しいのかをご教授願います。


■QさんからのA(答え)

株式投資は成長する地域の株の方が生み出す付加価値が大きいので
チャンスが多いと思います。
従って株を買うなら成長する地域の株というのは間違いありません。
そういう意味では中国株を買うことには賛成ですが
お金を香港に持っていって香港ドルで貯金する意味が
私にはわかりません。

中国の株は買うなら香港ドルでH株を買うのも一つの方法ですから、
持っているお金が香港ドルになるということはいやでも起ります。
でも香港ドルで持っていることが危険分散というのは、
日本円だけで持っているよりも、
二つ、もしくは三つに分けて持っている方が
危険分散になるということにはなりますけども、
一番いい方法であるかどうかは私にはわかりません。

むしろ今後は香港ドルと人民元が
ほぼ同じレートになってしまう可能性があります。
そういう場合は人民元で持っている方がいいでしょう。
ただ、香港ドルで買っている中国株は資産の内容が人民元ですから
人民元が値上がりしたら、
香港ドルで持っている中国の株も値上がりするということは起ります。
その噂が立っただけで
香港のH株の値段が上がるということが今年の始め頃にありました。


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