第690回
■ゆりちゃんさんからのQ(質問):高度成長の負の部分

いつも楽しく拝見しております。
このホームページを知るようになり、
毎日の更新が楽しみでしかたありません。
これからもお体に気をつけて、私達の質問に答えてください。

質問させていただきたいことは、
どの中国株本を見ても
「今の中国は、日本の高度成長期と同じで、
北京オリンピックと上海万博を目指して世界中のお金が集まる」
と書いてあります。
確かに日本は東京オリンピック・大阪万博をきっかけに
成長していきました。
しかし、負の部分はどうなのでしょうか?
以前の日本も今の中国のような不良債権問題、固定資産投資問題、
失業問題をかかえていたのでしょうか?
多くの問題を持ちながらも成長してきたと考えていいのでしょうか?
よろしくお願い致します。


■QさんからのA(答え)

たまたま中国では2008年に北京オリンピック、
2010年に上海万博と続いておりますので
日本のオリンピックと万博の場合と比較されます。
偶然かどうか議論のあるところですが、
大体オリンピックや万博が開かれることになると
その国の経済は絶頂を迎えるんですね。
もしくはそういう時に万博の話やオリンピックの話が
持ち上がってくるんですね。

そうした符合もあって
中国の経済が2010年を超える頃まで成長が続くというのは
経済の実態から見ても言えることだと思います。
そういう経済の発展段階に不良債権があったり、
逆に固定資産ブームがあったりというのはどこの国にもあることです。
中国の場合日本と違って
国営の企業が国営の銀行からお金を借りるという
イージーなプロセスがありましたから、
いまその整理に追われています。
でも中国の政府は日本の政府と違って金持ちの政府ですから
一応片付いたら、同じ愚を繰り返すことにはならないでしょう。
国によって抱えている問題が違いますので、
すべて同じことが起るとは限りませんが、経済成長とは経済が発展して
毎年、莫大な富が生み出されることですから
問題を少しずつ片付けて行くことになると思います。
個人の成長もそういうプロセスで生み出されるものなのです。


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