■QさんからのA(答え)
中国の経済は過熱気味だというのは
あなたが心配するよりも日本国中の新聞が書いております。
むしろいまのような動きがどういう形で
みんなの生活に影響するかということの方が大切だと思います。
日本だって高度成長期が始まった頃に
「なべ底景気」という言葉がありました。
初め聞いて何のことかわからなかったんですけど、
なべが浅いのでちょっとの水ですぐ沸いてしまう、
だからもっと底の深い経済になれという意味だったんです。
そういう底の浅いなべでも何十年もやっている内に
だんだん底の深いなべになりました。
日本人なんか相手にしても商売にならないといっていたのが、
今は世界中のブランド商品が一番よく売れる所は日本になりました。
中国の場合はこれだけ人口が多いのですから、
みんなの所得がちょっと増えると大きな金額になるし、
消費される量も増えます。
そういうことを繰り返しながら中国の経済も
一廻りも二廻りも大きくなって行くのです。
大切なことはそういうプロセスの中で打つ手を間違えないことと
間違った手を打ってひどい目にあわないようにすることです。
バブルの中で無理をして借金をして家を建てるとか、
商売をするとかいうことでひどい目にあった人は知っていることですが、
日本でそれを経験しておれば、同じ道をくりかえすことはないでしょう。
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