第574回
■つり吉さんからのQ(質問):割安に思えてなりません

中国株は割安に思えてならないのです。
と言いますのも時価総額が総資産に対して1倍どころか
数10パーセントのものばかりです。
例えば、中国国内でITブランドとして確立している
ファウンダーなどは総資産60億元程に対して
時価総額はたったの14億香港ドルです。
今は赤字でも売り上げレベルを上げつつ
赤字解消が見えて来れば株価4香港ドル位あってもいいように思います。

これなどはほんの1例で、チャイナリスクとか証券市場未整備などが
そうさせているのかもしれませんが、
少なくとも不良債権の処理と言わずに
不良債権の取り扱いと言う中国政府に1日の長がありそうですが
先生はどのようにお考えでしょうか。


■QさんからのA(答え)

中国株にチャンスが多いというのは、
この数年私がずっと言い続けてきたことです。
これからもそのチャンスはまだ続くと思っております。
もちろん中国にも不良債権はたくさんあります。
ことに個人が会社を動かしているのではなくて、
国の会社を役人のような人が任されていることが多いですから、
上手く行かなくて当たり前の会社もたくさんあるんです。

そういう人たちが銀行から
会社のために借りた金が焦げ付くのは考えられることで、
恐らくそのパーセンテージは日本の銀行に負けないと思います。
ただ、不良債権ができるのはもちろん会社が損するからですけど、
儲かるチャンスがだんだん減っていく社会での不良債権とは
わけが違います。
でも中国の不良債権はシステムが悪いために発生したもので、
これから市場経済化が進んで一生懸命働けば
お金が儲かるようになりますと不良債権はたちまち減るんです。
今の中国では銀行でも保険会社でも焦げ付いた債権はありますけど、
社会全体が経済が発展してお金が儲かるようななると、
そのカバーができるようになります。

最近香港に上場されている保険会社や銀行は
実績以上に高い株価が付いております。
どうしてそういうことになるかといいますと、
不良債権を政府がまず肩代わりして、
身軽になってから株を上場しているからであります。
したがって30年ぐらい前の日本の銀行や保険会社が
どんな動きをしたかを参考にすれば、
その先が読めるのではないでしょうか。
投資先を間違えないことが大切ですが、
長期的に見てあなたの考えていることは正しいと思います。


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