第527回
■T.OさんからのQ(質問):不動産投資はどうでしょうか

邱先生の御著書やホームページは
いつも楽しく拝読させていただいております。
今回ははじめて質問させていただきます。
稚拙な質問ですが、聞くは一時の恥じとご容赦ください。

先日、東京南西部の地価が反騰しているとの記事が
新聞に掲載されておりました。
また、この頃書店では投資用不動産に関する書籍が多く出版され、
投資用賃貸マンションの新聞広告や、電話勧誘も増えてきており、
昔懐かしきバブルの頃を思わせるようです。
預金金利の低迷や、今ひとつはっきりしない株式動向のため、
行き場の無いお金が手頃な投資先として
賃貸不動産に流れてきているようです。

現状および今後の動向など、邱先生はいかがお考えでしょうか?
私としては、低金利を頼みに利回り7〜10%の物件を
小額の頭金・長期ローンで購入するのは
あまり良い投資判断とは思えないのですが・・・


■QさんからのA(答え)

もう10何年もバブルがはじけてから
マイナスの時代が続いておりますので
株もそうですけど不動産も下がるところまでは
下がったという感じです。
いま売り物になっている不動産の中には
人に貸したら5%、7%の利回りがあって、
定期預金で持っているよりは
ずっと有利だというものも実際にあります。
したがってそういう物件に着目をして
安全性ということを頭に入れながら不動産投資をやるということは
可能なことだと思います。
しかし、皆が皆そう考えるわけではありません。

むしろそれが江戸時代から戦前にかけて
日本の不動産を支配した傾向だったんですね。
それが高度成長になってから
「1億総不動産屋」といってもいいぐらい
みんなが不動産に関心を持つようになったんですけど、
バブルの時代の方が例外的と考えた方がいいと思います。

そういった意味では、不動産に興味を持った人が
ある程度の危険を覚悟で慎重にやることには賛成です。
不動産投資は資金のかかる事業ですから
どうしても資金不足を起こします。
しかし、銀行からの借金に対しては
アレルギー反応をする人が多いですから
用心に用心を重ねて、ということになります。
そのくらいでちょうどいいのじゃないでしょうか。


←前回記事へ 2004年2月8日(日) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ