■QさんからのA(答え)
中国の建設業は個人経営がありません。みな国営事業です。
だから私が中国でビルを建てる場合も、
何軒もある国営事業の会社を集めて入札をして業者を決めました。
大抵は国営事業ですから
親方日の丸みたいなやり方をしているところが多いし、
またそこへ日本の企業が割り込むことも難しいんです。
日本の企業が中国で工場やビルを建てる場合に
日本のゼネコンにやらせたいと条件をつけることがあります。
そういう時1回だけの許可ですので
今の所、中国進出に成功している日本のゼネコンは1社もございません。
特定の所の開発をするために、
中国の企業と合弁でやっているところはございます。
ですから今後も、その面では中国人と太刀打ちしていくのは
難しいと思います。
最近、一社だけ香港市場に上場したゼネコンがありますが、
不動産の開発は香港人の得意とするところですから、
マイホーム・ブームに乗りたかったら、
中国で投資をしている香港法人の株に
注目するのがいいのではないでしょうか。
中国のゼネコンで儲ける可能性は望み薄だと思います。
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