■QさんからのA(答え)
商品相場というものは
もともと繊維とか小豆とかを使った商品を生産している人たちが、
材料の値段が高すぎると自分たちの商売に影響するので、
原料の仕入値段を安定させるために
先物を安く買うということから始まったものです。
だから昔は小豆で羊羹を作ったりお菓子を作る人たちが、
小豆の収穫のある前に先回りをして、買ったのです。
もしその年の出来がよく、現物が安くなると損をするし、
反対に不作で値があがった時はうまくやったということになります。
そういう先物買いに小豆や繊維を
実際に使わない人まで手を出したので、
いつの間にか商品相場がバクチになってしまいました。
私なら羊羹も織布もつくりませんから
小豆や繊維の先物なんか買いません。
先物投資の業界の社長さんを何人も知っていましたけど、
息子さんに後を継がせますかと聞いたら
「とんでもない、こんな仕事継がせることができませんよ」
という答えを何度も聞きました。
最近は先物の対象も黄金とか為替に変わってしまいましたが、
いつの時代にもバクチ好きは絶えませんから、
商売として成り立っているのでしょうね。
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