第303回 ■S.HさんからのQ(質問):自動通訳機
小生は、大学を卒業し、某企業の管理部門で仕事をし、 丸3年経過したところでこれから2-3年で 何に力を入れて学習すべきかについて悩んでおります。
(雇われ)ビジネスマンの日常学習の中での 外国語学習の位置づけに関する質問で、 具体的には、将来の外国語通訳機開発についてでございます。
学ぶべきことは多く、その中でも、外国語の習得は、 根気と時間を要するものでありますが、 聞いたところによると、 近々、現在一部の国際会議等でも使われている、 自動通訳機が、市販レベルでも開発される可能性が あるらしいのです。 たとえば、5年後には、 「長年かけて、力を入れて語学学習をした結果、 今では、ボタンひとつで意思伝達ができるのかぁ。。。」と 嘆く可能性もあるかとの、怠け者の懸念でございます。 先生のご意見はいかがでしょうか。
■QさんからのA(答え)
外国語の勉強が嫌いな人とか不得手な人は、 何かいい機械があって、外国語が自分のわかる言葉で 耳に入ってくるようにならないかなと誰でも考えます。 あなたもその一人じゃないかなと思いますけど、 一つ一つの国の言葉というのは出来上がり方が違います。 音も違うし表現の仕方も違います。 それを機械が翻訳してくれるなら 世の中にもう人間は要らなくなるんです。 だからあなたも要らないんです。 そういう時代が来るとは私は思っておりません。 将来そういった時代がくるとしてもあなたが死んだ後だと思います。
だから勉強しないわけにはいきません。 難しいものほどすぐとっかかって勉強すればマスターできます。 そして中国語がマスターできるようになったら そんな機械できなくてもいいときっと思うでしょう。 立場が違うと考え方も違うということなんです。 ですからあまりそういうことを期待しないで下さい。 グローバル化ということはお互いに言葉のわからない人たちが 意志の疎通をさせなければ仕事ができないということですから、 それにうまく合ったやり方をする人の勝ちといって よろしいのではないでしょうか。 これからの時代をどうやって生きていくかということについて 努力を惜しまないということが何より大切だと思います。