第279回
■AさんからのQ(質問):インフレ転換の指標

デフレになって、いろいろなところで世の中の先を見通すために
今まで使ってきた常識が通用しなくなってしまっていますが、
邱先生はどのようなことを、
インフレの世の中への転換の指標と考えておられますか?
また、その見通しはどう思われますか?
(もちろん日本でそれを待つより、先生の言われるように、
次に成長するところに賭けて行く方が
前向きで楽しいとは思っているですけれど)


■QさんからのA(答え)

私は10年ぐらい前に、これからデフレになります。
でもみんながデフレがいかに大変かということに気がつくのに
5年ぐらいはかかるでしょうと言っていたと、
このあいだ戸田さんが私のことを書いた文章の中にも
書いてありました。
ちょうどいまそこまで陥ちてきたところですね。
右を向いても左を向いても
インフレ待望論が出ているところですけど、
そう簡単に片のつくものではありません。

1929年に世界大恐慌があって、
その後デフレがずっと続き、
アメリカではルーズヴェルト大統領が必死になって
何とか景気を押し上げようと努力したけど、全部失敗したんです。
最終的には真珠湾攻撃がはじまってから
やっとデフレから抜け出すことができました。
戦争のような大きな消耗がないと
デフレから抜け出せないというのが過去の歴史なんです。
でも、そんなこと誰も望まないわけですから、
このデフレは相当長く続くと見なければなりません。

むしろインフレなんか望むより、デフレの中で自分たちは
どうやってうまく生きて行くか努力をし、
また勉強する方がよろしいのではないかと思います。


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