第251回 ■ちゃんさんからのQ(質問):山はどうですか?
日本全国、山ばかり。 輸入材に押されて、景気は悪い。 何百円かで買える中国株。 今なら、山も何百円。 10年、20年してみれば、チリも積もって山となる。
今、山の価格は、かなり安いです。 これ以上、下がらないだろうというほどに。 山の税金は、安い。但し、持っていてどうするかですが・・・ 持っていて、得をすることは無いかもしれない。 でも、さほど損もしないような気がします。 どう活用するかですが。 山を買ってどうするのか?と聞かれても、 今は、何も考えていません。 ただ、そんなに安いなら・・・と単純に思っただけなのですが。
■QさんからのA(答え)
日本の山の材木では商売にならないとわかってから、 山というのは本当に取引の対象では なくなってしまいました。 昔は山持ちといったら大金持ちでした。 杉や檜などの木は30年、50年、それこそ100年と、 自分が植えても自分が収穫するのではなくて、 自分の孫の時代になってから収穫するという百年の大計ですから、 山を持つということは世間から高く評価されたんです。
でもどこの国からでも材木を輸入することができるようになって、 自然に生えているものを収穫してくれば もっと金が儲かるということになりますと 日本の山は少なくとも経済的な値打ちは 全くなくなってしまいました。 いまタダみたいな安い値段であっても山を持ちたいという人は、 収入がない上に毎年、木の手入れもしなければいけませんから 買った値段だけではなくて 維持に使う金の方が多くなってしまいます。 ですから、他に収入があって 大きな気持ちで日本の山を保護しなくちゃという 気持ちでないと難しいと思います。 ですから、この話はあなたの事業も収入も もっとスケールが大きくなってからすることにしましょう。