第228回
■ナツコさんからのQ(質問):提案です

去年1年間、証券会社の支店で営業をしていて感じたことを
書かせて頂きます。

私がいた支店というのは、
対面取引とネット取引を融合させたような
店舗展開をしていました。
PCを何台も店頭に設置しており、
お年を召した方がたくさんいらっしゃいます。
相場が始まる前から相場が引けるまで
ずっと支店の中で端末を見たり、おしゃべりしたり。

お金があっても使うべき対象が見当たらない、
というようなところではないでしょうか?
これは父のアイディアだったのですが
「老人向けのエンターテイメントスペース」
というのを提案します。
PCやミニ株価ボードなどある投資スペースあり、
将棋、囲碁、カラオケ、お酒、いろんなものが揃った空間です。
何となく暗〜いイメージではなく、陽の光が射し込むような、
明るいスペースだったら、と考えてます。
同じように裕福に
暇とお金を持て余している友達も出来る思います。
多少高い会員制だとしても、
毎日証券会社に来ている方達を見る限り、
収益のでる可能性はあると思います。
これからどんどん高齢化社会が進み、
暇とお金を持て余す方が増えていくわけです。
私の世代が将来、長生きしているかはわかりませんが、
でも、自分が年を取った時、
こんなスペースがあったら面白いかもしれません。


■QさんからのA(答え)

証券会社にお勤めだったらおわかりのように、
証券会社のお客さんというのは
若い人よりお年寄りの方が多いんです。
年寄りの方が
お金をたくさん持っているということもありますけど、
先のそんなに長くない年寄りが興味を持っていることは
お金を増やすことです。
ですから証券会社の店頭は暇とお金のある
年寄りばかりということになります。

私が30代のときにはじめて証券会社の門をくぐりましたが
その証券会社に一日中いるのはお年寄りばかりでした。
投資というのは元々老人相手の商売なんですね。
そのほかにお金を使う商売もありますが、
この分野の老人マーケットは
ほとんど未開発と言ってよろしいと思います。
私が何回かに分けて
老人マーケットがこの次の本命ですよという話をしたのも、
そこのところへみんなもっと注目をしてほしい。
そしていまの時代にふさわしい
マーケット作りをしてもらいたいと考えたからです。


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