第209回
■エンジニアのAさんからのＱ（質問）：中国経済の行方

Q先生、いつも楽しく読ませていただいております。
エンジニアのAと申します。

東洋経済２月１５日号で
「やがて破綻するキングキドラ経済」
（P16 ニューアジアインベスコ代表　森　一道投稿）として、
中国経済がやがて破綻する可能性が
大きいことを指摘しています。

今、中国の国力から中国株が大変人気ですが、
この指摘に対して先生はどのようにお考えでしょうか。
お考えをお聞かせください。

それでは、これからも先生のWEBを楽しみにしております。

■ＱさんからのＡ（答え）

中国の経済が破綻するのではないかという記事は
山ほどあります。ことに「隣の貧乏ガンの味」と言って、
人が貧乏すると嬉しい。
反対に人が金持ちになると憎いというのは人間の心理ですから、
中国がいまに潰れるという話が多いのも
当然のことだと思います。

もう一つ、中国は貧乏な国だという話も必ず出てきます。
でも中国の政府より日本の政府の方がずっと貧乏なのです。
中国は土地も全部政府のものだし、
銀行が不良債権を出しても、会社ごと売ってしまえば
借金が返せることも多いんです。

同じ風邪をひいても、60過ぎた人の風邪と
20代の風邪ではどちらが早く直るかということでしたら、
やはり若い方でしょうから、
これから発展する若い経済に投資するというのが
報いられることが多いでしょう。
ですから問題なく日本の株より中国の株です。

もちろん中国の株でも駄目な株というのもあるわけですから、
ちゃんとした研究を必要とすると思います。