第207回
■TさんからのQ(質問):台湾ガラスびん会社について

邱永漢先生
はじめまして。突然のメール失礼いたします。
私は、京都でガラスびんの販売を生業にしています
津村元英と申します。
年商5億円ほどの小さい会社です。
先生の【なぜいま中国か】を拝読いたしました。
その中で台湾のガラス会社の話をされていまして
大変興味を覚えました。

実は、当社でデザイン設計したびんを
ベトナムの半自動メー力一で製造委託する計画があります。
台湾のメーカーが中国で製造されているということですが、
どういうものを製造されているか、是非見てみたいと思い、
失礼とは思いましたが、
このようにメールさせていただいております。
もし、よろしかったら
見学の機会を与えていただけないでしょうか?
大変厚かましいお願いで申し訳ございませんが、
何卒宜しくお願い申し上げます。


■QさんからのA(答え)

中国の経済の発展のプロセスで
オールドエコノミーにあたるものでも
バカにならないという例として、
ガラス会社とセメント会社を挙げたことがあります。

実際に中国で作られているものは、
鏡にすればデコボコで平らに見えないガラスとか、
一階建てや二階建ての建物に
耐えられるだけの強度しか持たないセメントが大部分なんです。
ですから現在の高速道路や高層ビル、
マイホームブームやマイカーブームに使えるガラスやセメントが
商売になるだろうという話をしたんです。

あなたのおっしゃっているガラス瓶は量産ではなくて手作りで、
それはベトナムの仕事です。
私の友達でベトナムでその仕事をやっている人がいます。
ですから日本の特殊なビンをデザインして売るというのは、
ベトナムでおやりになるのがよろしいと思います。
5月になったらベトナムに行きますので、
その時に一緒においでいただいて現場をご覧になれば、
もっと具体的に商談をすすめることができるかも知れません。


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