第147回
■坪地鎮さんからのQ(質問):中国で個人でできるビジネス

初めてご質問させて頂きます。
私は、Q先生の「奔放なる発想」「メシノ食える経済学」を読んでから、先生の書物や、発言にいつも注目しています。

私は、現在深郊外で生産管理の仕事をしています。
日本人が個人で500万円いないで中国でできる可能性があるビジネスとしてコンビニのフランチャイジーが考えにうかびます。

市内のセブンイレブンをみても、日本と比べれば、商品数も少なく、サービスや、清潔さも少し足りないと思われます。

スーパーもジャスコ、万佳や華潤等あるのでコンビニを多数出店されると思われます。しかし、中国では、皆採算度外視で出店してくるので、コンビニの隣にコンビニが出店するケースがあると聞きます。そうすると、すぐお手上げ状態になることも考えられます。

以前、先生が不動産業が成り立たない理由を国営企業が採算度外視で仕事を取りに来ると書いていましたが、私は、94年に大連で外国人住宅建設会社に勤務し、竣工が1年間おくれて、大変痛い目にあいました。

中国でのコンビニ経営の可能性について先生のお考えをお教え下さい。
(無料で申しわけありません)

多分、先生は、自分でやってみてから、行動してから、質問しなさいというでしょうが、宜しくお願いいたします。


■QさんからのA(答え)

いま深郊外で生産管理の仕事をおやりになっているそうですが、外国へ出て仕事をやっていると日本にいるときよりはもっと思いつめた気持ちで独立したいと考えるようになるものです。

周りを見て、500万円もあれば中国で新しい仕事ができるのではという気持ちになると思いますが、実際にやってみるとなかなか思い通りにはいかないのではないでしょうか。

中国でもコンビニが次々とできているので、自分でも1軒くらいは持てるとお考えになったのでしょうが中国の社会ではコンビニという商売はとても難しいと思います。

日本人は技術を持っていて人にはマネの出来ないことなら競争は出来ますが、商売では中国人にはかなわないと思います。商売は中国人のもっとも得意とする分野で、採算を無視してもどっちが潰れるかというやり方をしますので、それよりも中国人にはできない仕事をやるのがいいのではないでしょうか。


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