第138回 Qさん、「もしもし」「ハイハイ」を楽しく読ませてもらっています。 私は環境関連の技術専門誌を長年編集しています。 これからの環境問題の視点ついてどう考えればいいのでしょうか。 |
■QさんからのA(答え) 日本と違って、アジアの他の国では公害防止というのは難しい仕事です。 日本では公害の問題をうるさく取り上げて、法律的にも罰則がありますが、アジアの他の国の人たちは環境問題にそれほど敏感ではありません。工業が発達した国ほど公害の問題が起こっているので、かなり前に、栗田工業株式会社の創始者の栗田さんを連れて台湾へ行ったことがあります。 台湾のプラスチック業界は今や世界一のスケールですが、政府が会社に改善命令を出しても、10年経っても改善しない会社がたくさんあります。改善費用と罰金を払うのとではどっちが得か勘定して、罰金を払った方がトクなら、10年でも罰金を払い続けます。 台湾よりももっと発展の遅れた所はもっと悪質の対処をやると考えたら先ず間違いはありません。 海外で環境問題の仕事に従事するより、日本で環境関連の本を出版した方が損が少なくてすみますね。 |
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