第136回
■どっとはらいさんからのQ(質問):惣菜屋はどうでしょうか?

いつも楽しく勉強させてもらっています。
大学で商学を学んでいる者です。
主に会計学を勉強しているのですが、
最近、大学でベンチャービジネスの研究を始めています。
企業に雇われるのを待つよりも、
自分のアイディアを生かして新しいビジネスを立ち上げるとい
うのは、自分にとって大変興味のあることだと気がつきました。
そこで「何かいい案はないだろうか」
と考えていた所、忙しい日々における
毎日の食に関するアイディアを思い付きました。
以下にその内容を、宣伝広告風に書き記します。

献立を考えながら、食べたい食材を選んで買い物をするのは楽
しい。
でも、料理をする手問が…時問もかかるし、忙しいし…。
買ってきても料理をする暇も技術もない。
食材を持って来ていただければ、代わりに料理をいたしましょ
う。
また、買っておいて余ってしまった食材を持ってきていただけ
れば、それも美味しい料理にいたしましょう。
毎日仕事が忙しくて、なかなか料理をすることができない方。
スーパーのお惣菜やコンビニのお弁当では、味気ない。
添加物や保存料、嫌いな食材・おかずまで入っている、
とお嘆きのあなた。
自分で選んだ食材だから、安心してお召し上がりになれるはず。
朝に食材を持ってきていただければ、
タ食時におかずが出来ていて、あとはそれを受け取って、
または、おかずが家に届けられるのを待って、
家族と一緒に食べるだけ、なんてことも出来ますよ、
共働きのお父さん、お母さん。
主菜、副菜、ご飯炊き、丼もの、煮物、天ぷら…。
使い道の無い材料、スーパーで買ってきた材料を、
コックが料理をいたします。
食べたくてもなかなか作れないものも作ります。
熱々・冷え冷えの出来たて手作り料理をご家庭に。
出来上がった料理は、お客さまが設定した時刻にお届けします。
または、取りにきていただける時問に作りたての料理を
お渡しします。

もっと事細かな内容もあるのですが、今回は、以上です。
長くなってしまい、たいへん申し訳ありませんでした。
要は、
『お客さまに好みの食材を持って来てもらって、
調理を代わりにする惣菜屋』
といった所です。
仕出し業や飲食業に関する知識もほとんど無く、
本当に、思い付きから始まったことですので、
ビジネスプランとしては問題点が山積みだと思います。
もしかしたら、すでにこういったビジネスが
存在するのかもしれませんし、存在してはいけない、
ビジネスとして不成立である、
という事があるのかもしれません。
まだまだ勉強不足の身です。
なにとぞ、御意見、御指摘お願いいたします。


■QさんからのA(答え)

青森の田舎にいて、目の醒めるような新しいビジネスはないかと色々お考えのようですね。せまい生活環境でいくらお考えになっても、思い至ることは知れています。
料理の材料を持っていったら、お客さんの目の前で代りに料理をして、その料理代をもらう。
誰がそんなことをたのみにくるのですか。天才的な料理人にたのむのなら別ですが、人にたのむ前に大抵の人は自分でつくってしまいます。

この頃の若い人はなまけ者が多くて、アパートにまな板も包丁も無い若いカップルも多いそうですが、そんな人はお金もありませんから、お金を払ってくれません。

ビジネスは多くの人を相手にしないと成り立たないものですから、田舎にいて考えていてはダメなんです。
人の集まる所に行って、実際にそこで働いてみないと、今何が商売になるのかが見えてこないと思います。
先ず。自分で手足を動かしてください。実際にどこかの料理屋さんに行ってコックの修行をしてみれば、今のような考え方はしないと思います。


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