“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第730回
最終回 ご愛読ありがとうございました

今回で、このコラムも最終回。
3年間で700回を超えたが、
「美味しい」ということを様々な切り口で紹介してきた。
これだけ長く続いたのも、読者の皆様方の励ましと、
HiQ編集スタッフの支援のおかげ。
ここに感謝したい。
また、執筆のお誘いをいただいた
HiQページ主宰の邱永漢さんには本当に感謝の意を表したい。
とてもいい勉強になった。

さて、このコラムで伝えたかったことは、
食材という源流にまで遡って美味しさを探求すること。
そして、調理の工夫。
また、料理屋を訪問し、料理人の考え方を理解し、
作品としての料理に注がれる
料理人の情熱と愛情と努力に感謝をこめて、
美味しい料理を愉しむこと。
特に、その美味しさの探求の愉しみが伝わるように
表現を工夫してきた。
ということで、このコラムで紹介した、
食材、仕込み、調理法、料理屋などは、
自分で食べたいもの、行きたい店ばかり。
美味しいものを愉しく食べるためには、
食べて側の美味しさへの愛情と感謝の気持ちが重要だ。
食材の命をいつくしみ、自然へ感謝する。
料理屋のもてなしに心を預けて、
その店の雰囲気に一体化していく。

料理屋で美味しい思いをするには、客側の努力が必要である。
美味しい料理が完成されるためになされた
原産者の努力や調理人の工夫に敬意を表し、
調理の意図を理解する。
この原点となるのは美味しさを作ってくれた伝統食文化、
自然、原産者、流通業者、調理人への愛と感謝の気持ち。
愉しい食卓になるか、嫌な思いをするかは、
店側の対応だけではなく、
客のスタンスにも大きく左右される。
どうせなら、美味しく愉しく食べたい。
そんな気持ちがこのコラムから読み取っていただければ、
大変嬉しい。

今後は、執筆の頻度をいくらか少なくして、
ブログ「古川修の美酒美食『創遊ライフ』」で
画像をなるべく多く載せながら、
美味しい生活を紹介していく予定だ。
コラム休止の余裕のなかで、
このコラムのコンテンツを中心とした単行本の仕上げを行い、
今年中には出版したい。

それでは、皆様。また会う日まで、ごきげんよう。
毎日美味しくお過ごしください。


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2007年7月6日(金)

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