“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第708回
魚と地酒の饗宴

銀座「こびき」で第一の皿は刺身。
いわし、蛸、鮪赤身、鮪トロ、甘海老などが
綺麗に盛り付けてある。
いわしが旨い。水産庁のBさんが絶賛。

酒はまず宗玄をお願いする。
最初は八反錦バージョンを冷で。次が山田錦。
そして、それらの燗と愉しむ。
これが刺身に合う。
そして、次にでてきたのが鳴門の村公一さんの鱸。
今回の村さんの初出荷になったということは、
事前に電話で確認していた。
一切れ、醤油をつけずに、そのまま口に入れると、
まずはプルンとした食感。
そして噛むほど甘みが広がってくる。
次の一切れは僅かに醤油を付けて食す。
さらに、旨みのバランスがよくなる。
小泉先生初め、築地の大おろし、中おろしの一同が
驚きの声をあげている。
こんな鱸は初めてという。

次に提供されたのが、穴子の白焼き。
一人一切れだが、その日と切れが巨大。
A5サイズくらいはあるか。
こんな大きい穴子が東京湾にいるのが驚きだが、
それ以上に味わいも深みがあって旨い。
こちらは秋鹿もへじを合わせる。
穴子の上品な脂が秋鹿の酸で旨みを増す。
次にでてきたのが煮物。
マコガレイが一人一尾ずつ提供される。
これが、濃い飴色で実に綺麗。
水産庁のBさんが、
これだけ綺麗に煮るのは技術と丁寧な仕事が必要だと説明する。
味付けも、
とてもいい加減の甘みと塩味のバランスになっている。
東京湾らしく、深みのある味わいが引き立つ。
そして、富津のキスの天麩羅。
骨も一緒に提供されるが、これが酒に合う。

最後は握りで締める。
東京湾の魚を主体に、
日本酒との相性を皆さんに愉しんでいただいて、大好評であった。
2次会は有志で、銀座のシェリー倶楽部へ。
色々なシェリーのバリエーションを愉しんでお開きとなった。


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2007年6月6日(水)

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