“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第631回
浜松町「秋田屋」で立ち飲み

最近、大門の近くで会議を行うことが多い。
それも夕方終わるように設定してある。
すると、浜松町への帰り路の角に
昔からある焼きトン立ち飲みで名高い
「秋田屋」の煙に引かれてしまう。
秋田屋の評判は以前から何度も聞いているし、
通りがかると、なんともいえないいい香りが漂っていて、
道路の角は別天地のように見える。

そもそも、居酒屋は、小売酒屋が店内で測り売りをして、
立ち飲みを始めたことが起源となっている。
最近は、このような立ち飲みできる小売店も多い。
秋田屋は、この居酒屋の原点を彷彿させている。
しかし、これまでは、いつも立ち飲みのテーブルも満席で、
立ち寄る機会がなかった。
それが、先日は自動車メーカーの人たち4人と訪問したところ、
無事に立ち飲みができた。
午後6時過ぎに到着してみると、
やはり、店内の椅子席はいっぱい。
そして、角の立ち席として、テーブルも満席。
おそるおそる、店員の女性に席はないかと尋ねたら、
すぐに近くに置いてあったP箱を二段に組み合わせて、
テーブルを作ってくれた。
まずは、生ビールで乾杯。

そして、モツ煮にお一人様一串限りという
「たたき」(肉だんご)を注文。
寒風のなかのモツ煮は身体が暖まって、とても美味。
「たたき」は、とても分厚いツクネのような串になっている。
串から落ちる心配があるから気をつけて食べてくださいと、
店員の女性が親切に教えてくれた。
口に入れると、豚肉の香ばしい旨みが広がる。
これだけでも、結構お腹いっぱいになる。
次にガツ、ナンコツ、カシラをタレで注文。
1人前で二串づつ出てくる。
そして、寒風に身体も冷えてきたので、熱燗をお願いした。

燗は頼むとすぐにでてくる。
ガツは小腸。プルンとした食感。
タレも甘からず、辛からず、いい塩梅だ。
ナンコツは食道。
コリコリしていて、なんともいい噛み心地。
そして、カシラも旨い。
これで、一人2千円程度。
お腹もいっぱいで、いい酔い心地。
秋田屋恐るべし。


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2007年2月5日(月)

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