“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第624回
新年の日本酒三昧

今年は正月から日本酒三昧。
しかし、休み明けに人間ドックの予約をしていたので、
その直前の三日間だけは、連続休肝日を設けた。
それ以外は連日日本酒を主体に酒を飲んでいる。
正月は秋鹿「嘉村壱号田」、諏訪泉「田中農場」を元旦に開け、
その翌日の新年会では、
秋鹿山廃70%山田錦、秋鹿山廃70%雄町と米の違いを愉しむ。
ともに燗あがりするが、
山田錦のふくよかな味わいに、
雄町の切れ上がりと特長の違いが面白い。

休みのうちに、鮨屋で秋鹿「もへじ」を愉しみ初鮨と初詣。
愛宕神社、NHK放送博物館、東京タワーとおのぼりさんコース。
豊洲校舎で開催された、
大学の新年祝賀会では苦手な地酒銘柄が多かったため、
2次会で銀座「酒の穴」へ有志の先生方と訪問。
こちらは、客席に酒燗機が置いてあり、
錫タンポに酒を入れて自分で温める。
群馬泉、神亀、奥播磨などの昼下がりの燗酒を愉しむ。

人間ドックを受けた日の夜には、
ハレて八重洲の老舗居酒屋「ふくべ」へ。
菊正宗樽酒、住吉などの燗に
定番のウルメイワシ、焼きタラコ、
ヌタ、おでんなどを合わせる。
落ち着いていて居心地満点のオトナの居酒屋だ。
その翌日は、
私が主宰している美食メイリングリストの新年会で、
池尻大橋の居酒屋を貸切にしてもらう。
風の森、諏訪泉、悦凱陣、竹泉など相当な種類の地酒を
食いしん坊の仲間と愉しんだ。
こちらは、メディアには一切載ったことはないが、
地酒を息子さんが進め、
真心のある酒肴をお母さんが作って出す、
とてもいい大衆居酒屋だ。

その翌週明けには、
燗酒普及協会と居酒屋「樽一」共催の燗酒宴会。
末広、大七、まんさくの花、初孫、
天壽、天覧山、龍力、山吹極などの蔵元がブースで燗をつけ、
それに合う地元の郷土の酒肴をふるまっている。
「いぶりがっこ」がなかなか旨かった。
それに、蔵元は来ていない出品酒が
南部美人、越乃寒梅、香露などの熟成酒の燗。
樽一自慢の魚介類中心の酒肴に合わせて愉しむ。
会の途中で代々木上原「さかな幸」に移動して、
さらに濃い純米酒で2次会を行った。
今年も日本酒漬けで一年が終わりそうだ。
今週末には第4回超美食会も控えている。


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2007年1月25日(木)

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