|  第321回田舎の畑で野趣溢れる宴会を開催
 栃木県の馬頭の蕎麦畑は無事に収穫、脱穀が終了して、あとは、皮むき、製粉をすればそば粉になる段階になった。
 玄蕎麦(皮を剥いていない状態の蕎麦の実)で
 だいたい100キロ程度の収穫があった。
 2反近い面積に対しては、収穫量はかなり少ない。1反の面積で3俵(1俵は45kg)とれれば豊作、
 通常は2表程度、と言われているので、通常の半分程度。
 これは、畝幅を1mと相当広くとったことが災いして、
 そこが雑草がはびこることになったためと、
 イノシシに畑を荒らされたためと思える。
 来年は畝幅はもう少し狭くして、
 かつ、土寄せを2回して雑草の対策をすることにしたが、
 今年の蕎麦栽培の反省会を兼ねて、
 刈取が終わって綺麗な平地になった蕎麦畑跡で、
 泊り込みで宴会を行うことになった。
 美味しい料理と美味しい酒を合わせ、農家の方とも親交を深めるという主旨。
 どうせなら、地の美味しい食材を堪能しようと、
 イノシシ肉を農家の方に手配してもらった。
 本当ならば、畑を荒らしたにっくきイノシシを
 罠にかけて捕獲するのがベストだが、
 つかまる保証がないので、
 他のイノシシ肉を購入することになった。
 それに、ヤシオ鱒という川魚。こちらは大田原のほうの養魚場から仕入れる。
 シャンパンなどをかけて、
 ホイル包み焼きというのも魅力があるが、
 今回は山で取れた茸を腹に入れて、
 北海道の鮭でよくやる
 チャンチャン焼きをしてみようということになった。
 山の幸ではないが、
 北海道産の魚介類も取り寄せて
 バリエーションを愉しむことにもなった。
 厚岸の牡蠣を炭火で焼き牡蠣に。
 また、ハタハタかカジカのように鍋に合う魚。
 この時季は結構冷えるので、
 鍋や焼物を主体としようということになった。
 このようなイベントは企画しているときから、盛り上がれる。色々と美味しい思いをめぐらせて、
 どこの地方のどんな食材を取ろうか、
 どんな料理にするか、酒はどう合わせようなどと、
 準備するだけで生唾がにじみでてくる。
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