第206回
出版記念パーティの美味しい企画

６月17日刊行になる
「世界一旨い日本酒〜熟成と燗でや飲る本物の酒」（光文社新書）
の出版記念パーティを、知り合いが企画してくれている。
全て任せるのは申し訳ないので、
会場をどこにして、どんなイベントを行うかなどの
基本的なアイディアを一緒に検討してきたが、
会場自体がなかなか決まらなかった。

前回の「蕎麦屋酒」のときが60名程度の予定で、
新橋の「ビアライゼ98」で開催したところが、
もっと多くの参加者があって、店内の混雑が激しかったので、
今回はその二の舞は避けようと、大きめの会場を検討していた。

宴の内容としては、本で紹介した蔵元さんたちに来ていただいて、
それぞれの地酒を燗で飲めるようにすること、
そして、それに合う酒肴が楽しめることが条件だ。
最初は、結婚式場としても使われている、
色々な施設に問い合わせたところ、
会場の広さでは問題がなかったが、
燗を個々の地酒に対してつけるのが難しいことが分かった。

そこで、次に考えたのが、居酒屋で客室面積が広いところ、
しかも、燗をつけることが普通に行える店、
そして、酒肴が旨いという条件を満足する店を探すことだった。
こんな条件の揃った店は滅多に無いが、１軒だけあてがあった。
それが、茅場町の「五穀家」だ。

ここは、燗を大切にしていて、
地酒の銘柄も燗あがりのする純米酒ばかり置いてある。
酒肴も、安全で美味しい自然な食材にこだわって作っている。
あとは、蔵元さんたちが持ち込む日本酒を
燗にする使い勝手が課題であったが、
お店に燗をつける道具は多数あり、全く問題ではなかった。

ということで、７月の暑くなった頃に、
燗酒を楽しむ出版記念パーティを開催する場所が決定した。
食材も、何点かは持ち込むことの許可もいただいたので、
あとは計画を具体化するばかりとなった。