“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第204回
デトロイトの美食 その2

デトロイト2日目の食事は、
現地のホンダの研究所の方々にご馳走になった。
郊外の中華料理屋に行った。
鴻樺と書いてHong Huaと読む。
全米でもトップクラスの中華料理屋という。
Farmington HillsのOrchard Lake Road沿いにある小ぶりの店だ。
ピーター・チャンというシェフが広東料理を作っている。

最初はカリフォルニアのスパークリングワインでスタート。
前菜は繊細な味でなかなか美味しい。
次にでたのがホタテのオイシターソース。
やや濃い味付けだが、嫌味ではなく、相当美味しい。
その後、ペキンダック、フカヒレスープなど、
相当な量の皿が続いたが、
いずれも料理の質は高くて満足できるものだった。

サンフランシスコのフィッシャーマンズワーフに
マンダリンという、
こちらも全米一ではないかと言われている中華料理屋があるが、
同程度のレベルの美味しさだった。
ワインもリーズナブルで美味しいものを備えている。
ナパのケイクブレッドのシャルドネは
ミネラル分が豊かに感じられて、なかなか快適だった。

デトロイト出張の三日目、
すなわち、最後の晩餐は
競技で健闘した学生メンバをご馳走することにした。
16名の学生と4名の指導教員を合わせて、
20名という大人数を受け入れられるレストランということで、
初日に行ったブルワリーパブに行ってみた。
ところが、同じ競技会に参加していた日米欧の大学チームが
入り口に大勢集まっていて、
彼らも席があくのを待っているという。
レセプションで聞いたところ3時間は待つという。
そこで、昨夜一緒だったホンダのスタッフに電話して、
近くに別なレストランで大人数が入れるところがないか
調べてもらう。

すると、3マイルくらい先に
モンゴリアンBBQの店があるというので、予約してもらう。
こちらに移動したのは正解だった。
モンゴリアンBBQの店は
やはりデトロイトの郊外のディアボーンとアナーバーで、
一度づつ行ったことがあったが、
自分で肉、魚、野菜の食材を選択して、
それを、調理スタッフに持っていくと、
広い鉄板に食材を広げて、
それを2本の剣のような調理道具を両手に持って、
かちゃかちゃかき混ぜて、
パフォーマンスを見せながら焼いてくれる。
スパイス、ソースも自分で選ぶ。
味も悪くなく、しかも安い。
学生は大喜びであった。

久しぶりのデトロイトはまあまあの美味しい食事が楽しめた。
この記事が掲載されている頃には、
今度はドイツに出張しているので、
名残のホワイトアスパラがまた楽しみだ。


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2005年6月2日(木)

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