“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第185回
夜の銀座の使い勝手

最近、銀座が充実している。
何がかというと、
ショットバー、ワインバー、シェリーバーなどの、
食事の後でちょこっと飲みたいときの居場所だ。
夕食を食べたあとで、
まずは何も考えずに銀座に移動しておけば、
美味しい食後酒が楽しめる。

ショットバーでは、これまでにも紹介した
「オーディン」「バーヒース」が充実している。
どちらも、いい店で、「オーディン」は恵比寿からの出店、
「バーヒース」は国立からの出店だが、
本店と同様、気合が入ったこだわりを示している。
男同士でも使えるし、女性を連れていっても安心できる。
さらに、まだ訪問はしていないが、
三軒茶屋で変った店として有名だった、「幻の桜」
銀座に移転したらしい。

これらの3店のショットバーをよくよく考えると、
いずれも、熟成した酒を置いてあるという点が共通だ。
蒸留酒は最近では長い年月を寝かしたものでないと、
翌日残ることが多い。

ワインバーでは「グットドール」「オザミデヴァン」「シノワ」
色々選択肢がある。
小ぶりな店のほうが好きなので、
まずは、「グットドール」に電話をして見ることが多い。
ここの入り口の階段は急で、
3階まで登ったあとで満席と断られるとつらい。

シェリーバーでは以前紹介した
シェリークラブの店長の中瀬さんが独立をして、
「シェリーミュージアム」を開店させた。
こちらは、カウンターが主体で、テーブル席が2卓ほどある。
中瀬さんからシェリーの話を色々と聞きながら、
シェリーを楽しむには、カウンター席が最高。

何故、銀座にいい店が集まってくるかというと、
実は銀座の家賃が
数年前に結構下がったことに理由がありそうだ。
オーディンは恵比寿店のほうが、家賃は高いという。
バードランドは阿佐ヶ谷の家賃と銀座の家賃が
ほぼ同額とのことだ。
とりあえず、銀座。
次の店を考えるのが面倒なときには使える行動計画だ。


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2005年4月29日(金)

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