“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第99回
シャンパンクッキー

シャンパーニュを訪問すると、
かならず買ってくるお菓子がある。
シャンパンクッキーという。
ピンク色をしているが、とても軽い味と食感だ。
食べるとほのかな甘みが感じられて、
口のなかでさくっと壊れていく。
この崩れ方が快感で、あとに上品な甘みが残る。
すると、またもう一つ食べたくなり、
どんどんと後を引くことになる。

このシャンパンクッキーが、シャンパンによく合う。
自家栽培(レコルタント・マニュピュラン)の
シャンパンハウスでも、
試飲のときにテーブルに置かれているところが結構ある。
味わいの合い方というよりは、食感の合い方がいい。
口のなかで、シャンパンの泡に
シャンパンクッキーの細かく砕かれた破片が押されて、舞う。
そのときの、泡が口のなかでプチプチ跳ねて、
クッキーがそのなかで踊っている。
軽いのでいくらでも食べられる。

シャンパンクッキーは不思議と
シャンパーニュ以外では見たことが無い。
パリでも探したことがあるが、見つからなかった。
シャンパーニュでは街中のスーパーで普通に売っている。
これを、数袋買ってきて、
お土産にしすれば珍しいとうれしがられる。
もちろん、自分でもシャンパンとあわせて愉しむ

製法が分かれば自分で作れるが、なかなか見つからない。
菓子系は娘や息子のほうが得意だ。
自分で菓子を作った経験は只の一度だけだ。
昔はやったブランマンジェ。
このときは、当時、自宅の近くにあった
イルブルーシェルラセーヌのブランマンジェが美味しいので、
そのレシピをdanchu誌で紹介していたものを真似てみた。
まあまあの味のものができて、
結構家族に喜ばれた記憶がある。

シャンパンクッキーは現地で買うとかなり安い。
今年は5回も欧州出張がありながら、
ついにシャンパーニュには行けずじまいだったが、
来年は一度は訪問して、シャンパンクッキーを買ってきたい。


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