第134回
菜食とスタミナの関係
80〜90年代、
オリンピックの100メートル陸上種目で
金メダルを総なめにしていった選手といえば、
ご存知カールルイス。
彼が競技人生半ば過ぎから
ビーガン(完全菜食主義者)となった事を知る人は
少ないでしょう。
他の短距離選手と比べてからだの線が細く、
“筋肉リュウリュウ”というより
“しなやかなからだつき”が印象的です。
厳しい競技ながらも30才で当時の世界新記録を樹立し、
その後36才まで現役を通せたのは、
からだの構成要素となる食事のパワーも
大きく関係していたのです。
「野菜だけで、はたして力は出るのか?」
“野菜”と一口に言っても種類は様々ですから、
組み合わせによって効果の期待は大です。
ビタミン、食物繊維、カルシウム、糖質、タンパク質など
栄養素をまんべんなく備えている玄米を筆頭に、
「畑の肉」と言われる大豆からは、豆腐、豆乳、
そして“こうや豆腐”が作られます。
このこうや豆腐。
大豆に含まれるタンパク質・脂肪を抽出して作られたもので、
植物性の中では一番タンパク質を豊富に含んでいます。
これならやつれたり、体力が落ちたりするという心配は不要ですね。
鉄分が豊富なので女性には強い味方、
また、ダイオキシンなどの物質が
肝臓に蓄積されるのを防ぎます。
そして最後にはずせないのがゴマパワーでしょうか。
ビタミンEが美容に良し。
カルシウムがイライラ解消に。
食物繊維で便秘に効く。
そして大豆よりも豊富に含まれるゴマの脂肪が、
スタミナ不足からからだを守ってくれます。
栄養分が高く、消化にいい。
これが植物性の良いところ。
食べて、そして大切なのは運動をする事。
そうすれば体内がうまく循環して
細胞での吸収がスムーズにいくようになるのです。
明日は運動と疲労について。
運動するから疲れるのか、しなければ疲れないのか? |