第128回
押してダメなら引いてみて
肩こりを感じる人は本当に多いです。
頭痛や吐き気にまで至ってしまう人、
マッサージには定期的に必ず行く!という人。
コリを感じていても自覚症状がなく、
揉まれて初めて、コっていた事に気付く人もいて、
症状が多様化していますね。
最近は都心でも入れる温泉が増えていて
“打たれ湯”にはまっている人も少なくないでしょう。
二本の足で歩くようになってから
肩こりはもう人間にとっては宿命とも言えます。
目・鼻・歯痛からくることもあれば、
肺や心臓、胃腸、肝臓の疾患からくることもあるので
注意が必要です。
痛いところにはつい手が伸びて
押したりさすったりしがちですが、
こりは肩だけが原因ではなく、
首の筋肉が慢性的に緊張している事からもやってきます。
言い方を変えれば“首が胴体にめり込んでいる状態”とも言えます。
肩を下の方向へ引っぱることで、
この“めり込み”を解消すれば
随分とスッキリ感が得られるものです。
まず・・
1.膝立ち、または立位でおこないます。
2.からだの後ろで右手の手首を左手で持ち
右肩が下がるように斜め下へ引っぱります。
3.そのままの状態を保ちアゴを左斜め前に突き出すように、
ゆっくりグイーッと持ち上げます(10秒程度)。
“右の首筋の前”を重点的に伸ばします。
左も同様に。
次に1・2は同じ要領で、
右肩を斜め下に引いてアゴを左斜め下に引くと、
右の首筋の後ろがジワ〜ッと伸びてきます。
これで首の前後、左右がまんべんなく伸ばされ、
圧迫されていた神経も
スムーズに通りはじめますよ。
いつもと同じで呼吸を止める事なく
ジックリと行っていく事がポイントです。
来週は再び骨盤登場。
肩こりと骨盤は密接な関係にあるようです! |