第4回
絶対、呼吸

突然ですが、ここで「ラジオ体操第1」の動きを
思い出してみましょう。
“腕を伸ばしたまま耳の横までもってきて、
ゆっくりと体側に向けて腕を下ろす…”
とてもシンプルな動きですが、あらためてやってみるとこれはまさに深呼吸!
これからからだを動かすための意識伝達と、
酸素を充分にとりこんで血流を良くしからだを活発に動かす準備が
しっかり盛り込んでありますね。さすが国民的ラジオ体操。
呼吸シリーズ最終回の今日は、腕の動きを連動させたものを紹介します。
すべてオヘソの動きを感じながら、そして横隔膜を
「のばすー、ちぢめるー」を感じながら行ってみましょう。
まず…
1.肩はばくらいに足を広げます。耳と肩の間を広げて、
  首を長ーい状態にしておきます。
2.息をスーッと鼻から吸いながら、両腕を体側から肩の高さまで上げます。
3.そこの位置で口からフーッと息を吐きながら
  手のヒラをゆっくり天井側へ返します。
4.スーッと吸いながら両腕を耳の横までもってきて、
  吐きながら指を組み、手のヒラを天井側へ。
  この時、背すじもグーッと伸ばして空気を押し上げます。
5.その伸びた状態のまま、息をスーッと吸い込みます。
6.「もう吸いきれなーい」という状態になったら指をパッ!と離すのと同時に、
  口からゆっくりスー…と長ーい息を吐きながら、
  腕もゆっくりとおろしていきます。

早く腕を下ろしたくなる気持ち、わかります!
でも、少しだけ我慢して!(ここがポイント)
ジックリ下ろします。指先がピリピリするのを感じながら…。
そして腕全体がジーンとする感覚を味わってください。
最後に肩をグーッとあげて、ストン!と力を脱力します。
酸素がからだじゅうに行きわたる感覚、
背すじがグッと伸びた感じ、
そして、意識とからだが一本の線でつながったような感触...
からだの声に気付き、意識をかたむけ、それらをキャッチできれば
さぁ、「からだと対話」のはじまりです!


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