新入生、荒木尊史さんのQさん経営学実践奮闘記

第83回
凄まじい勢いで食料品の値段が上がっています

今年に入ってから、
とにかく凄まじい勢いで食品の値段が上がっています。

豚肉…約70%上昇

卵…約20%上昇

小麦…約15%上昇

バター…約25%上昇

食用油…約20%上昇

などなど、
当社で使用している原材料も値上げが止まらず、
月曜に出社すると、どこかしらの原料メーカーから
値上げお知らせのFAXが入っています。
最近では、卵の生産メーカーが
1週間で2回値上げをしてきたなんてこともありました。
原材料メーカーも明らかに大混乱しているのがわかります。
鉄や木材も軒並み上昇中で、
あまりの生活環境の変化に
みんな戸惑っているというのが実情です。

オフィスで耳にする会話としては、
「あそこの揚げパン(油条)が、1本0.5元だったのに
先日から1元に値上げした!」だの
「麦子店街の行きつけの麺屋が軒並み値上げしている!」
などと、自身の食生活の環境変化に
みんな驚きと心配を隠せない様子です。
給与水準の上昇より、
物価指数の上昇が完全に上回っているように感じます。

中国では上位10%の人々に富が集中する傾向が
先進国以上に強いので、
下位の10%の人々の生活は苦しくなる一方です。
つい先日から、庶民の食生活に欠かせないあのカップラーメンも
次から次に値上がりが始まっています。
当社のパンやケーキも、値上げはもはや時間の問題で、
同業者皆で誰が先に踏み切るかをさぐりあっている状態です。

このような急激な変化は私も人生で初めての経験ですので、
どう解釈してよいのかわかりません。
日本の50年代から始まった高度成長期時代と同じような現象が
今の中国で起こっているのでしょうか?
それとも全く異質の現象が新たに起こっているのでしょうか?
当然ながら、取り巻く環境も異なれば
バイオエタノールの登場など、
値上がりの原因も異なりますので、
一概には何とも言えないと思うのですが、、、。

なんだかものすごく不安に感じるのは私だけでしょうか。


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2007年9月6日(木)

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