新入生、荒木尊史さんのQさん経営学実践奮闘記

第35回
トイレを見れば仕事が分かる

邱先生が気にされる空間の1つにトイレがあります。
私の記憶では、
中国に赴任して最初に怒られたのがこのトイレです。
もちろん、掃除はきっちりとしていたつもりでした。
しかし
「あのね、もうちょっとトイレ綺麗にした方がいいですよ。
トイレを見れば仕事成りがわかりますから」
と真っ先に改善指示を頂きました。
まさか初歩中の初歩の
トイレ掃除で指摘を受けるとは思っていなかったので、
恥ずかしいやら、情けないやらで
悔しい思いをしたことを憶えています。

また、あるレストランの拡張に伴う内装の打合せ時においては、
邱先生から
「トイレにはトコトンお金を掛けなさい」
と言われました。
この時、ふと気が付きました。
トイレを意識してトコトン綺麗に造り込むと言うのは、
投資としても理にかなっているのではないかと。
何百平方mもあるようなレストランの内装を、
トコトン綺麗に造り込むとなると
当然ながら、費用もトコトン掛かります。
しかし、トイレであればトコトン造り込んでも
総費用から見れば高が知れています。
確かに、内装で素敵な印象を残すのも、
トイレが綺麗で感動してもらうのも、
いずれも良いイメージとして記憶に残るものとしては、
同等の効果がありそうです。
同等は幾らなんでも大げさとしても、
センスが良い綺麗なトイレは
お店全体の“株”を上げます。

逆にいくら内装にお金を掛けても、トイレが汚ければ台無しです。
それ程、トイレは決して軽んじてはならない、
重要なポイントなのです。

たかがトイレ、されどトイレ。
トイレで仕事(経営者)のレベルをさとられている。
私も常にこのことを念頭におき、
日々の生活を送るように心掛けています。


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2007年5月17日(木)

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