医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第671回
優しさも脳の働きがいいのです

優秀というと学校の成績などや、色々な知識があるとか、
記憶力がいいとかで決めるようです。
しかし、人が優しい、良い時も悪い時も常に優しいというのは、
それも優秀なのです。
脳の働きが良くないと優しくなれないのです。

しかし、成績の評価方法は人間が作った以上、
その評価方法を作った人に左右され、
優しさという事を評価するものさしを作れない人が、
作ったのかなと勝手に思っています。
学校の成績が非常に優れていても、
あるいは仕事が良くできてなんでもこなせるという人でも、
相当意地悪な人もいます。
その意地悪さ、冷たさというのは、
脳のある部分の働きが非常に悪いのです。
そこの部分の才能が欠落しているのです。
もちろん学校の成績も優秀だったり、
仕事が良くできたりする人でも、とても優しい人もいます。
そういう人は脳全体が非常に良く働く人なのです。

ゲームをしている、あるいはゲームが好きな人達の中には、
優しくない人達が多いような気がするのです。
と、一概に決めつけるのは良くないのですが、
ゲームをしている人達の中に、
この優しさという所を発揮する脳の部分の働きを
使用しないような状態があるようなのです。
優しさというのは、
左右の側頭葉や左右の眼窩回がとても良く働く人達です。
右後頭葉底部、淡蒼球も良く働くようです。
ここの働きを調べると、その人が優しいかどうかは、
かなり正確に評価できるようです。
というのは、何も聞かなくても、
ここの働きを調べ、非常に働きがいい人は、
その人の周囲の人に聞くと決まって、
そのような評価が返ってくるからです。

淡蒼球もその働きが低下すると、
憂鬱な感情に常に囚われてきて、自分の能力を過小評価し、
本当は能力があるのに、無能だと思う人に多いのです。
そして、無目的な行動をしたり、
何もしたくないという状態に襲われ、
実際何もしない人もいたり、ゲームなどにはまる、
酒に溺れるというような状態になります。
右後頭葉底部の部分は記憶とも関係しています。
音楽などの芸術的なものを記憶するような所らしいのです。
やさしい相手を見つけるには、
側頭葉などの働きを見ることです。
良い時は誰でも優しいのです。
良くない時でも優しくないと、
本当に側頭葉の働きがいいとは言えません。


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2008年5月16日(金)

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